About

三浦 敏

三浦 敏

Miura Bin

アートディレクター
デザイナー
画家

1946年山形県酒田生まれ 仙台在住
1975年 デザイン会社[マクロス]設立。主に東北地方のブランドデザインを手掛ける。
代表するデザインの一例として、1977年 萩の月パッケージ、タイプ等は単品土産品売上で日本一に成長した商品です。
1998年 Jリーグ誕生で「仙台ブランメル」はネーム変更「ベガルタ仙台」としてロゴマーク・フラッグ・黄金カラーの設定等、トータルに展開。ベガッ太くん着ぐるみは愛嬌No.1の人気を獲得している。
企業CIとして「杜の都信用金庫」。
ショップ展開のブランドは、2012年「酒田・山居倉庫」や2014年夏オープンのお茶の井ヶ田が展開する秋保ヴィレッジ「アグリエの森」のデザインを手掛ける。
岩手県では「道の駅」ブランド商品の開発、現在は仙台の震災復興活動のひとつで水産メーカーのアドバイザーを務めながら、北欧の旅を予定している。


1990~2006年 宮城県産業デザイン交流協議会/MIDEC会員
1991~2006年 日本タイポグラフィー協会会員
1993~2006年 日本パッケージデザイン協議会会員
1997年 宮城県/熊本産業デザイン協議会シンポジウムパネラー
1998~2002年 宮城県技術アドバイザー(ブランドデザイン)
2001~2006年 岩手県産商談会商品開発アドバイザー(各市町村めぐりの講演/商品開発とデザイン)
2002~2010年 岩手県新商品開発能力育成事業委員
2003年 グラフィック社 編集アドバイザー/ブランディングソースブック掲載
2004年 海外芸術交流協会/美と創造の夜明け展(横浜・招待出品)
2006~2013年 山形県酒田観光協会アドバイザー(講演/地場産品のお土産化とデザイン)
2009~2010年 山形県酒田市夢の蔵ブランド開発委員(庄内柿商品開発とブランディング)
2011年 宮城県食産業振興課 ブランド推進班/食材王国みやぎ「食」ブランド化専門セミナー
2012年 宮城県美里農業改良普及センター/6次産業化スタートアップ勉強会講師
2013年 山形県酒田市観光協会開発委員(山居倉庫ブランディング・デザイン開発)


1990年 日本タイポグラフィー入賞/ピクトグラム部門賞(仙台サンプラザ・フィットネスクラブ)
1992年 日本パッケージコンペティション部門賞受賞/アルコール部門賞(日本酒/あさこ3本セット)
1994年 日本パッケージコンペティション部門賞受賞/アルコール部門賞(日本酒/あさひギフト)
1994年 日本パッケージコンペティション部門賞受賞/一般雑貨部門賞(松島交配/パリッと元気・種)
1998年 文部省/国立大学等優秀広報誌表彰/奨励賞(東北大学誌)
1999年 文部省/国立大学等優秀広報誌表彰/レイアウトデザイン部門優秀賞(東北大学誌)
2003年 日本パッケージコンペティション部門賞受賞/地域産業商品部門賞(こだわりのいか塩辛シリーズ)
2007年 日本パッケージコンペティション部門賞受賞/地域産業商品部門賞(千代・竹筒入り)
2008年 日本パッケージコンペティション部門賞受賞/特別奨励賞(おぐら豆乳づつみ)
2012年 名誉総裁賞 文化部門受賞/酒田 小松屋(ふなはこび)

2011年  せんだいメディアテーク 5Fギャラリーにて 第1回ヨーロッパの旅画 個展開催
2017年  丸善 丸の内本店 4Fギャラリーにて 「光、みつけたヨーロッパ」 個展開催


三浦敏プロフィール



長い間、広告のデザインの仕事に就いてきました。と言っても、今のようにパソコンなどの環境が便利になる以前のデザインの仕事なので、まずは絵(スケッチ)を書き、そこからイメージを作り、伝え、形にしていく、手作業の仕事でした。

ただ、そうした作業が私にとって、自分のやりたいことの始まりになっていきました。クライアントの意向や商品を伝えるビジュアルをこの手で描いていくこと・・・それが私の絵を描く始まりになったのです。

やがて、年齢とともに仕事に対するスタンスが変わってきた時、改めて、自分の絵を自由に描いてみたいと思うようになりました。ですが、そこで立ち止まります・・・なにを描けばいいのか、なにを描きたいのか、と。

仕事の時は描くものが決まっていました。ですが、いざ自分で自由に、となるとどうしたらいいのか、考えました。

そうした時に思い浮かんだのは、今まで幾度となく訪れた海外旅行の時に見た風景でした。バカンスとして訪れた様々な地。その時に出会ってきた風景たちは自分の大切なものを考えさせてくれるもの、今までの自分を振り返させてくれるものだったのです。

あれは何年前のことだったでしょうか・・・10月初旬のローマからトスカーナへの快晴の空の下。ブラインドを開けたり閉めたりしながら、まぶしい日差しの中を爽快に走るフィレンツェへ向かうバスの中のことです。

平坦な丘が重なり合う風景に、ふっと視線が釘づけになりました。葡萄園、オリーブの樹々、その先にある糸杉に囲まれた白い館がまるで周りを見渡しているかのように高台に佇んでいます。

逆光の陰影は彩墨の世界。丘や谷間にコントラストを強く見せる光と風の風景が流れていました。その風景に包まれながら、私はなにか大事なことを掴みかけているような気がしました。興奮していましたが、どこか落ち着いてもいて、心がざわついてもいましたが、心地よくもあります。私は長い時間その風景の中で思いを巡らせていました。あの時の気持ちはなんだったのでしょう・・・。

あの時のトスカーナ地方の風景は、華やかな想い出として、薄れることなくいつまでも心の中に残っています。
その時の自分の気持ちを辿るように、1998年の秋からこの作品たちを描き始めました。


アトリエ/アートギャラリー B i n
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